首電10300形電車(しゅでん10300がたでんしゃ)は2003年(平成15年)12月に登場した
首都圏環状急行電鉄の通勤形電車。
概要
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車体全長18m、片側3扉で座席は1次車は客用扉間にはロングシートを、車端部には
クロスシートを採用したが、2次車以降では車端部もロングシートとされた。
運転台背後の座席は無い。
8次車以降については、8次車の項を参照されたい。
外観
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車体はステンレス製だが、全面にクリーム色の塗装がしてある(特別塗装車を除く)。
ラインカラーはラッピングとなっている。
種別表示器はフルカラーLEDを採用している。行先表示器は1次車がオレンジ色LED、
2次車から5次車までは白色LED、6次車以降はフルカラーLEDを採用している。運行番号
表示器は5次車までがオレンジ色LED、6次車以降はフルカラーLEDとなっている。なお、
行先と運行番号にフルカラーLEDが採用されているのは、種別・行先・運行番号の
表示器が一体化になり、種別のフルカラーLEDに合わせた為である。先頭車前面
窓下部のローマ字表記専用行先表示器は白色LED、線区表示はオレンジ色LEDを
採用している。
先頭車前面には貫通扉を装備している。なお、7次車では先頭車同士を連結させた際に
幌で繋ぎ編成間を行き来することができるように前面形状が大幅に変更されている。
7次車の前面形状は15000形に類似しているが、ライトの形や模様などは違う。
8次車以降については、8次車の項を参照されたい。
内装
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内装には暖色系を採用している。
室内の座席はオールロングシートになっている。運転室直後の座席は1次車を除き立席
スペースとなっている。
両先頭車には車椅子スペースを備えている。荷棚はステンレスパイプで構成されている。
遮光用カーテンは設置されていない。
客用ドアの室内側はステンレス無塗装のものとなっている。この各ドア上部には旅客への
車内案内表示器を設置し、ドアチャイムを設置している。ドアエンジンには戸閉弱め
機構を搭載し、閉扉後6秒間は戸閉力が24%となる機能がある。
側扉間の窓は2枚分割式にし、両側の窓が一段下降式となっている。
8次車以降については、8次車の項を参照されたい。
性能
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最高速度は130km/h(営業運転時も130km/h)。
起動加速度は4.2km/h/s。
常用最大減速度は4.0km/h/s。
非常減速度は4.5km/h/s。
MT比は8両、4両編成が電動車 (M) :
付随車 (T) =3:1、2両編成は2Mである。
8次車以降については、8次車の項を参照されたい。
制御装置
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制御装置は東洋電機製造製のIGBT素子によるVVVFインバータ制御装置を採用した。
編成
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8両編成と4両編成2両編成の3種類があり、2両編成は2両1ユニット、4両、8両編成は4両
1ユニットで構成されている。
車両番号は、8両編成は10800番台から始まり、春日部寄りからデハ10801-サハ10802-
デハ10803-デハ10804-デハ10805-サハ10806-デハ10807-デハ10808とされ、
第2編成は10809〜10816、第3編成は10817〜10824というように編成を通した連番で
付番されている。4両編成については、デハ10301-サハ10302-デハ10303-デハ10304と
され、第2編成は10305〜10308、第3編成は10309〜10312のように8両編成と同様に
連番で付番されている。2両編成は11100番台と11790番台の
11797以降と10800番台の10800で、11100番台はデハ11101-デハ11108で11102〜
11107は欠番となっており、将来は中間車を増備して8両編成化できるようになっている。
11790番台はデハ11797-デハ11798、デハ11799-デハ10800と付番されており、8両
編成化の時の中間車の番号は考慮されていない。ちなみに、11797から付番されて
いるのは8両編成の番台の最後の番号が3両分余った為、11797から始まっている。
しかし、3両分しかなかったため、10800番台で使用されていない10800を最後に使用した。
編成呼称は城ヶ島寄りの先頭車から10304編成などと呼称する。
パンタグラフは4両編成と8両編成はシングルアーム式のものが3号車、7号車に2基搭載
されている。なお、更新車と8次車からは1号車、5号車にも搭載されている。2両編成は
1号車に1基搭載されている。
車両は城ヶ島、海外寄りを1号車とし、鷲宮、加納寄りを大きい数字(16両編成の場合
16号車、4両編成の場合は4号車)としている。
1次車
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1次車は2003年(平成15年)12月7日に4両編成3本が入籍した。種別表示器は幕を使用
していたが、重要部検査と同時にフルカラーLEDに交換された。行先表示器はオレンジ色
LEDを採用している。これらの編成のみ運転室直後に座席がある。
2次車
--------------------------------------------------------------------------2次車は2004年(平成16年)7月1日から2005年(平成17年)3月10日までに4両編成54本が
入籍した。種別表示器にはフルカラーLED、行先表示器は白色LEDを製造当初から
採用している。これらの編成から運転室直後の座席が廃止された。
3次車
--------------------------------------------------------------------------3次車は2005年(平成17年)4月4日から2006年(平成18年)3月14日までに2両編成8本、
4両編成26本、8両編成29本が入籍した。2次車との変更点はなく製造時期の違いにより
区分された。ただし、第99編成のみ、ライトの形状やスカートの形状が若干変更されて
いる。
4次車
--------------------------------------------------------------------------4次車は2006年(平成18年)4月4日から2007年(平成19年)3月8日までに4両編成9本、
8両編成42本が入籍した。2次車、3次車との変更点はなく製造時期の違いにより
区分された。
5次車
--------------------------------------------------------------------------5次車は2007年(平成19年)4月5日から2008年(平成20年)3月13日までに4両編成28本、
8両編成21本が入籍した。2次車から4次車までとの変更点はなく製造時期の違いにより
区分された。
6次車
--------------------------------------------------------------------------6次車は2008年(平成20年)4月10日から同年8月28日までに4両編成5本、8両編成7本が
入籍した。ライトの形状が変更された。
7次車
--------------------------------------------------------------------------7次車は2008年(平成20年)12月11日に2両編成2本が入籍した。先頭車前面の形状が
大幅に変更された。
8次車
--------------------------------------------------------------------------8次車は2008年(平成20年)12月25日から2009年(平成21年)3月3日までに4両編成20本が
入籍した。
以下は、8次車からの変更点である。
車体構造などが大幅に変更され、JR-E233系をベースにした車体構造となっている。
普通鋼製の前面部分のみが塗装されている。車体側面は無塗装で、クリーム色、茶色、
オレンジ色のラッピングが施されている。
付随車が無くなり、全電動車となっている。これに関連して、1号車にもパンタグラフが
設置された。
車内の旅客案内表示器は、液晶ディスプレイ式のものが各扉の上部に2基ずつ設置
されている。車内の座席はロングシートからクロスシートに変更され、車端部の座席には
補助席が設置されている。また、補助席を除く各座席には液晶ディスプレイが
設置されており、無料でインターネットをできるようになっている。その他にも、テレビを
見たり音楽を聴くこともできる。電源プラグは各座席に1つずつ設置されている。
性能が変更され、
最高速度は130km/h(営業運転時も130km/h)。
起動加速度は4.7km/h/s。
常用最大減速度は5.0km/h/s。
非常減速度は5.5km/h/s。
となった。
なお、開業予定のはるひ線用車両として製造されたため、通常は営業運転されないが、
ごく稀にかがみ線などの運用にも入ることがある。ただし、扉上、座席の液晶ディス
プレイは動作していない。
9次車
--------------------------------------------------------------------------9次車は2009年(平成21年)4月16日から5月14日までに8両編成4本が入籍した。
8次車同様、開業予定のはるひ線用車両として製造されたため、通常は営業運転
されないが、ごく稀にかがみ線などの運用にも入ることがある。ただし、扉上、座席の
液晶ディスプレイは動作していない。
在籍数
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2009年3月現在は、2両編成10本(20両)と4両編成145本(580両)と8両編成103本(824両)の
計258本(1424両)が在籍している。
運用
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4両編成と8両編成はかがみライナーを除き首都環鉄全路線全種別に使用されている。
2両編成は主にかいと線の折り返し普通列車と深夜〜早朝の春日部〜金沢文庫間の
普通と快特に使用されている。
特別塗装車
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10300形には通常のカラーとは違う塗装車が存在する。これら全体の愛称は「COLORFUL
TRAIN」である。この特別塗装車は基本的に車体を白に塗装した上に各ラッピングを
施している。
下記はラッピングが施された編成と各ラッピングの愛称。
10316編成(第4編成):BLUE
STAR TRAIN
全体的に青系のラッピングが施されている。
10608編成(第77編成):LUCKY
TRAIN 77
下部は赤で、上部は紫に濃い紫のラインが入っている。7月7日に入籍した第77編成と
いうことで、この愛称が付けられた。
10612編成(第78編成):PURPLE
STAR TRAIN
塗装は上記のLUCKY TRAINと類似しているが、濃い紫のラインが黄色のラインになって
いる。第77編成と全く同じ7月7日に入籍した。
10620編成(第107編成):PINK
STAR TRAIN
塗装はBLUE STAR TRAINと類似しているが、青系ではなく赤系となっている
11588編成(第201編成):RAINBOW
TRAIN T
七色のラッピングが施されいる。
11596編成(第202編成):RAINBOW
TRAIN U
七色のラッピングが施されいる。
11604編成(第203編成):RAINBOW
TRAIN V
七色のラッピングが施されいる。
11612編成(第204編成):RAINBOW
TRAIN W
七色のラッピングが施されいる。
11620編成(第205編成):RAINBOW
TRAIN X
七色のラッピングが施されいる。
11628編成(第206編成):RAINBOW
TRAIN Y
七色のラッピングが施されいる。
11636編成(第207編成):RAINBOW
TRAIN Z
七色のラッピングが施されいる。
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